2022年8月2日(火)琵琶の糸巻き部分の修理今日は、藤波白林さんという、琵琶の作曲・演奏者であり、また修理もするという方がお見えになりました。これまでにいろいろな楽器を作る方が、工房にお見えになり、木材の部分的な加工をしてお帰りになっていましたが、今回の琵琶の修理と言うケースは初めてでした。琵琶の糸巻き部分は、テーパーになった部分を本体に差し込んで固定しますが、長年使っていると、このテーパー部分が摩耗して機能を果たさなくなります。そうなると、糸巻きを新規に作り直すというのが、これまでの修理の常識でした。藤波さんは、糸巻き全体を新しく作ると、どうしても、琵琶本体 続きを読む 折りたたむ と風合いが合わなくなるのと、修理費が高くなるので、摩耗したテーパー部分を切り取り、新しくテーパー部分を木工旋盤でつくり、それを糸巻きにはめ込むという方法を考案しました。そこで、今日は、木工旋盤の使い方のレクチャーを行い、その後すぐに製作にかかりました。2時から5時までの間に、琵琶1台分のパーツを作りお持ち帰れになりました。この後は、手加工で現物合わせで完成させることになります。うまくいくと良いと思っています。
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藤波さんから、メールで、現物合わせの手加工で、このように完成したという画像が送られてきました。よくできています。
60年位前に逝った親父が琵琶を良く奏でていた。北京にいた子供の頃(戦中)琵琶を奏でる時は、正座して聞かされていた。ベン声粛々夜河を渡るぅ・・・うろ覚えだが懐かしい。また聞きたいもんだ。