このペンは、草加の「爽健堂整骨院」の受付で、患者さんが自分の名前を書くときに使われているペンです。15年前に私が院長の依頼で製作した物です。木は栃の杢で、拭き漆仕上げです。平均して1日の患者数が50人程度だと想定すると、約5千人の人が使用したことになります。年に数回替え芯のオーダーがあります。芯の出し入れをするメカの交換を1回行っています。今回は持ち手の部分にひび割れが出たので、修理を行いました。私が製作したボールペンで、これほど長期にわたって、多くの人に使われている物は、他にありません。製作者冥利に尽きます。